自分と相手の現実に向かい合う
最初に復縁屋に訪れた時、段取りについて知らされました。
そして別れた時期や理由、彼の住所から勤務先、趣味や性格や人生観まで聞かれました。
彼は中学・高校とブラスバンド部に所属しテナーサックスを担当していたそうで、現在は地元にある30人程度のアマチュアジャズバンドのサークルに所属し、2週間に一度集まって練習しています。
練習は主に公民館を利用し、巧い下手は関係なく誰で入れると聞いていました。
その話をすると担当してくれた人がにっこりと笑いました。
そしてそこに「トリック探偵」を潜り込ませることを検討するとのことでした。
トリック探偵とは
本やコミュニティーサイトなどでトリック探偵の存在は知っていました。
トリック探偵はただターゲットの素行などを調査するだけでなく、ターゲットに接近し信頼を得て情報を獲得し、依頼者との復縁に向けての最適のシナリオを作成し、そして作戦を実行する人達です。
トリック探偵の能力や適性が成就の成否を大きく左右するそうで、どれだけ優秀で経験のあるトリック探偵が存在するかが、復縁屋を評価し判断する上で非常に大事であるといわれています。
しばらく経って調査結果を知らされました。
まず現在の彼の交際相手は地元の美容院でアルバイトをする女性であり、火遊びに毛の生えた範囲であること。
また相手の女性も違う美容院に憧れの人がいて、このふたりを別れさせるのは簡単であるとのことでした。
また彼が私を捨てた主な理由としては、やたら干渉し自分の価値観を押し付けてくということと、女性としての魅力に欠けるということでした。
言われて思い出したのですが、口論となった時に私も感情的になってしまい、「じゃあ女代えたら」とつい口走ってしまったことが確かにありましたが、その時に彼は私との別れを意識し始めたそうです。
またその美容院に通っていると、どうしてもそこの美容師の女性と私を比較してしまったのだそうです。
仕事柄であったとしても、服装も髪の毛も化粧も華やかで、客だから当然と分かっていても話をじっくり聞いて自分を立ててくれてうれしいとのことでした。
私はそれを聞いて「なんて単純な」とも思いましたが、まずは事実を事実として受け入れるしかありませんでした。
相手の写真も見せてもらいましたが、私よりも6歳も若く(残念だけれど見た目にやっぱり若い!)、楽しそうな顔で笑っていました。
めげそうになりました。
写真を見せられるのは話で聞くよりも何倍もつらいものです。
しかしどうであれ何であれ、私は勝たねばなりません。